公的な借金整理
公的な借金整理とは、法律に定められた手順や条件に則って、借金を整理することです。
主に債務者が裁判所に借金整理の申し立てを行うことで、条件に合った制度を利用することができます。
以下の3つが破産法、民事再生法と言った法律に則った公的な整理です。
これら公的な借金整理の制度いずれも返済する債務の減額や免除、将来利子のカット、取立ての停止、など、債務者の保護と再建を目的とした制度です。 債務者の経済的な自立支援を目的とした制度ですが、各制度には利用条件などが設けられています。
私的な借金整理
私的な借金整理とは、債務者と債権者の間で、債務の返済額や利率、返済期間を私的に話し合いによって調整する方法で、いわゆる示談交渉のように借金を整理する方法のことです。
こうした私的な借金の整理方法のことを一般的に『任意整理(にんいせいり)』と言います。
任意整理は、裁判所を介することなく、債権者(消費者金融など)と私的な話し合いを行う整理方法です。
通常、弁護士や司法書士に話し合いの代行を行ってもらいます。
(債務者本人が直接行うことも可能ですが、いろいろと難しいことがあります。)
おまとめローンで債務整理
上で紹介したような債務整理の方法とは異なりますが、私的な債務整理の一つとして、おまとめローンの利用が有効な場合があります。
多数の消費者金融などから借り入れをしている、多重債務者の方は、おまとめローンを利用することで借入先を一本化と低い金利のローンに借り換えることでの、返済総額の減少、毎月の返済額の減少などの効果が期待できます。
特に、10年以上前から長期間借金を返済し続けている人の場合で、高い金利で返済をしている場合は、現在の低金利で借り直すことで、大幅な返済額の減額が期待できます。
ただし、おまとめローンを利用したあとは、それまでの借金に関する任意整理をする機会を失うことにもなるため、事前に任意整理についても検討したほうが良いでしょう。