ローンとは、「貸付・貸与」などの意味で、融資や、借りる側の視点でいう「借金」と同様の意味です。
ローンは、分割払い・リボルビング払い(リボ払い)など、一括返済以外の方式を取る場合が多く、『ローンを組む=分割で支払う』と言う意も含まれます。
ローンの種類は様々で、使途の制限がある住宅ローン、学資ローン、カーローンなどと、使途制限や担保のないフリーローン(カードローン)などがあります。
貸し手側(銀行などの金融機関)はローンによりお金を貸す(融資する)ことにより、貸付元本に対する利息で収益を得ます。
ローンの種類により、設定される利率や返済期間などが異なります。
使途制限や担保が無く、審査の緩いフリーローンなどは、一般的に利率が高く、借り手が多重債務に陥ることなどが問題視されています。
最近では、2009年現在も続く不況の元凶とも言われている、『サブプライム・ローン』と言う言葉が有名になりました。
サブプライム・ローンは、主にアメリカで広く利用されて来たローンの一種で、低所得者(債務履行の信頼度が低い人々)向けのローンで、貸す側は貸し倒れのリスクを担保するために通常よりも高めの利率を設定し、低所得者にお金を貸し、低所得者は同ローンを利用して住宅購入や不動産投資などを行って来た、というものでしたが、不動産のバブルがはじけ、貸し倒れが大量に発生したため、金融機関が壊滅的な打撃を受けたというものです。
また、金融機関はリスクを分散化するために、ローン債権を細分化して証券化し、証券市場に供給したため、貸し倒れの急速な増加(不良債権化)の余波は証券市場全体に波及し、『リーマンショック』に代表される、大手証券会社の破綻なども招くことになりました。